2012年1月31日 (火)

スギナ考①

葛の根と格闘しながら耕起作業をしていますが、更に厄介な存在はスギナです。スギの葉のような姿からその名が付けられたようですが、そこらにある普通の雑草ではなくシダ植物に区分されます。シダですので、花粉ではなく胞子によって受精されますが、その胞子を貯めて放散するのがツクシンボです。
ツクシとスギナとは地下茎で結ばれていて、  それぞれ胞子を司る茎と光合成を司る茎とが別に地上に伸びているという存在です。この地下茎がなかなかの難物。地下茎の一部が切れて地中に残っても、そこからまたゾンビの様に再生して来ます。耕しながら、地下茎の切れたのを一つずつ撤去する作業は面倒の極みですが、それもそのはず、三億年前からしぶとく、サイズを変えながらも今日まで生き長らえた一族の末裔でもあり(今より大気中炭酸ガス濃度が高かったその昔は、スギナの祖先は数十メートルもの高さがあった)、ホモサピエンス如きの新参者にあれこれ言われたくないと、彼等たちは思っているのでしょう。

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2012年1月30日 (月)

寒波

ここ一週間ほど関東はかなりの寒波に襲われていますが、さすがに氷点下の朝に出かけるのはシンドイですね。多摩丘陵、北総台地、筑波山麓のうちいずれが最も寒いのかと問われれば、「どこもかしこも寒い」としか答えようがありません。インフルエンザが流行り出しているようですが、不思議なことに十年ぐらい罹ったことはありません。ぐうたらなので節制をして来たという記憶は無いのですが、基本的には人混みを嫌う性向ですので、おそらくそのあたりが理由かも知れません。今年もこれからしばらくは、必要以上に都会やイベントには足を運ばなくなるでしょう。また、黒川菜園の整備も、春蒔きの始まる三月頭までに一通り終わらす必要があるので、幸か不幸か、それも街に出かけない大きな理由になっております。
この時期の野良仕事は力仕事が多く、寒さが辛いのは始めだけで、三十分も経つと暖かくなって来ます。二月は野良仕事をメインに頑張りたいと思います。

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2012年1月28日 (土)

チェーンソー講習

刈り払い機の講習は昨秋受けましたので、個人的にはけっこう満足しているのですが、大径木伐採のケースも考えて、念のためチェーンソー講習を受けることにしました。刈り払い機講習は一日で終わるのですが、チェーンソーの方は色々盛り沢山で2日間みっちりやりました。
場所は前回同様に日の出町の森林組合研修センター。あいにくの大雪でクルマは控えて電車で行く。五日市線というのに初めて乗りましたが、接続さえうまくいけば拙宅(鶴川)からは一時間半で最寄駅(武蔵増戸)まで行けました。もちろんクルマできたメンバーは大幅遅刻になり、我ながら好判断だったと思いました。四駆+スタッドレスだからOKではなく、道路の状態がどうなるかに結局は左右されるわけですから。
講義では、毎年10人近くがチェーンソー事故で死んでいるという話を講師から聞かされ、やはり危険なツールであることがよく解りました。さて、積雪もあったので、山に入らずに施設の駐車場で行なった実際のチェーンソー実技そのものは初歩的なものでしたが、それですらきれいに切ることが出来ませんでした。機械と云うものは、よくよく使いこなさないと所定の性能を発揮しないことが良く分かりました。自分の頭(=集中力)にはあまり自信がないので、身体に正しい手順を覚えさせていくことが安全確保のためにも必要だと感じました。。
チェーンソー

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2012年1月27日 (金)

ノンアルコール・ビール

先日、自然観察指導員仲間の新年会がありました。都心神社の集会所を借りて毎月やる例会を行って、そのあと持ち寄りスタイルで飲み会です。拙宅コーポラでも持ち寄り宴会は事あるごとにやっているので、私自身手慣れたものですが、今回は勝手が違います。いつもは肴と一緒に珍しい酒を持っていったものですが、今年は無念にも禁酒宣言をしたばかりでもあり、酒ではなくノンアルコールのビール缶を幾つか持って行き飲み比べてみました。
ドイツ駐在中はクルマの運転もあり、自分で運転する時はいつももAlkoholfreies-Bierを注文しておりましたので、其れなりに味わいには慣れていたつもりでしたが、飲み比べてみるとドイツのそれとかなり違っている印象でした。
ドイツ人は言うまでもなくビールに対してはかなりうるさい人種です。アルコールフリーとはいえ、その中で揉まれて来たから味も馬鹿にしたものではなく、正直かなり旨い銘柄が多いです。ところが日本では、まだまだノンアルコールビールの歴史は浅く、味についてはまだ改善する余地はかなりありそうです。今年はひとつノンアルコールビールの比較評価もしてみようと考えています。

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2012年1月26日 (木)

宝塚ジェンヌによるOldiesソング

昨年春にリリースした、ジェンヌが歌う男性シンガー曲集「Cover14」にもハマった小生。次なるジェンヌソングを楽しみにしていましたが、今月リリースした「 Oldies 」は予想外のヒットでした。ナツメロなので詰まらんと思っていたのですが、さすがに自分自身の青春期の曲だったので、ウルウルしながら聴き惚れてしまいました。
その昔、母親がNHKかのナツメロを聴きながら涙ぐんでいたのを見て笑ったりしてましたが、何時の間にか私もそのカテゴリーに入ってしまったようです。数あるジェンヌの中から選ばれた子が歌っているので、歌も素晴らしいのですが、幾人か今迄あまり馴染みのなかったジェンヌさんに出逢えたことも収穫です。いずれも花組で、男役の彩城レアさんと、娘役の仙名彩世さんです。レアさんは声質が気に入り、彩世さんはキャワイイの一言。もともとファンの壮一帆さんも居るし、もしかすると今年は花組に浮気してしまうかも。
ちなみに、長年お気に入りの雪組は、沙央くらま、蓮城まこと、此花いの莉、の歌専三名(身内と思っているので敬称略)。こちらも期待にたがわず最高でした。
まったく宝塚に関心ない人には申し訳ありませんでした。でも昭和三十年代生まれの方には聞いて欲しいCD(レコーディング風景のDVD付き)です。

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2012年1月25日 (水)

葛談話④

葛の生活サイクルはなかなか考えられていて、デンプン蓄積=光合成量極大化、という徹底ぶりで、春から晩夏までひたすら陣地拡大に先行投資を行います。前年度の蓄えと晩夏までの光合成をすべて陣地拡大に賭け、根茎への貯蓄は、秋口から一気に開始します。限界にまで広げた葉で光合成生産したブドウ糖を、こんどはひたすら貯蓄に回していきます。どこで勉強したのか資本主義的な拡大再生産方式です。それを知ってか知らずか、資本主義の盟主でもある米国が、19世紀に葛苗を輸入して緑化用に使い出しました。喜んだのは最初のうちだけで、その暴れん坊ぶりに気がついて「駆除すべき侵略的外来植物」に指定したのですが、すでに手遅れという状況に陥っているようです。
葛の駆除策として最も効果的とされているのは、貯蓄を使い果たして、最大限に戦線を広げきった真夏の盆過ぎに地上部を刈り取ることでダメージを与えて、次年度以降の拡大再生産を阻止する方法です。とはいえ真夏の葛刈りほど厳しいものはありません。臭いカメムシやハチにおびえながら汗びっしょりで作業するさまは、真冬のこの時期に想像してもうんざりします。

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2012年1月24日 (火)

葛談話③

久々の雪道です。しかもパリパリ凍結。今日は八王子まで行く用事がありましたが、スタッドレスを履いていないので、電車に切り替えました。
さて、葛のパワーの源は、なんといってもあの地下茎です。数年も放置していた葛になると「これは草本ではなく木本だ!」と感じてしまうほどぶっ太い根になります。直径10センチぐらいになるとスコップでは刃が立たず、手鋸やチェンソーで切ったりします。一方、この根には良質なデンプンが豊富で、ヒトが利用する以前からイノシシなどは葛の根を一生懸命掘り起こして食べていたようです。それを見てヒトが真似したのかどうかは不明ですが、やがて葛粉を採るようになりました。吉野葛を始めとした各地の葛粉は様々な用途に使われます。葛粉を採る地下茎は十数年もたっている化け物でないと効率が悪いため、国内ではなかなか材料が集まらないという事情もあるようです。葛粉は食材はおろか薬剤にも使われますが、表示はしっかり確認した方が良いようです。馬鈴薯粉や添加物が混入されているケースが多いからです。

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2012年1月23日 (月)

葛談話②

葛布はいまなお静岡県掛川市で特産品として扱われている存在ですが、そのツルに含まれる強靭な繊維質が利用されてきました。繊維を取り出すためには、まずツルを煮てから発酵させ、しごいて繊維を取り出します。カミサンがどこかのカルチャースクールで葛糸を作って持ってきましたが、なかなかしっかりしたものでした。温かみもあって衣服材としても秀逸なものだったと感じられます。平安時代には袴など、貴族の正装にも取り入れられていたようで高級品も多かったようです。
また衣類だけではなく壁紙や工芸品にも使われています。葛布のふすまは高価ですが、丈夫で破れにくく何十年ももつようです。ツルを刈って早いうちなら柔らかいので、そのままツルを編んでカゴなども作れます。農村ではこの蔓を薪の結束など農作業の資材として使っていたようです。葛刈り作業と一緒にクリスマスリース作りなどをアレンジしている団体も見かけました。こういった活用も手間暇がかかりますが、定期的な葛刈りは大事なことなので、少しでも取り組むべきでしょう。

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2012年1月21日 (土)

葛談話①

これから始まるクズ(葛)との戦いに際して、少しばかり葛と云うものをおさらいしましょう。敵を知ることが戦いの一歩になるからです。この行儀悪さは帰化植物ではないかとも思われるのですが、飛鳥時代の遺跡からも出土しており、れっきとした在来種だと思われます。
以前は有用植物として葛をとらえていたようで、葛布、葛粉などに加工されていたようです。また薬剤(葛根)とか飼料にも活用されていて、ヒトとは折り合っていた存在でした。ところが近年は葛の利用もほとんど無くなって、結果として葛の蔓延りが問題として顕在化してしまったわけです。竹藪化してしまった竹林などと同じようなヒストリーなので、私たち側にも責任はあるわけです。一概に「葛は悪者」と決めつけるべきものでもありません。但し、厄介な存在であることは違いありません。Kuzu_01_2

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2012年1月20日 (金)

のらくろ耕作隊_1201d

申し訳程度に梅の苗木が植えてありますが、この場所は畑作をしてなかったので、いい意味で「裸地」です。いい箇所もあるのですが、大部分は土も固まっています。プロの生産者が長年耕した場所は団粒構造がしっかり出来上がっておりますが、その反面、化成肥料や下手をすると農薬が土に混ざっているものです。
Kurokawa_3s
その点では、自然農を志向する私にとっては有難い場所だと云えそうです。ただし、しばらくは大変です。一部区画を耕したところ、クズの地下茎がビッシリ詰まっていました。盛土なので拙宅前庭のような岩盤ツルハシ掘削作業がないだけマシですが、クズはゾンビのように再生してくるので厄介な存在です。
Kurokawa_4s
基本は地下茎のターミナル部を除去すれば、かなりダメージを与えられるのですが、それでも土中に残った根からも再萌芽して来ます。耕起しないところにある地下茎も新たに畝に侵食してきますので、数年間はクズとの戦いになりそうです。

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